夫婦で株式会社を作ろう!と情報収集を始めた方に向けてこの記事を書いています。
夫婦(夫を代表取締役社長とし、妻である私)が会社設立に関する手続きのほとんどを行う場合、その事例がほとんどなく、情報収集するのに苦労したり、これで大丈夫かな?と不安になることが多々ありました。
この記事ではなぜ法人成りしたのか?その理由とメリットについて書き、別記事では夫婦、特に妻が手続きをする手順などについて書いていきます。
夫婦で法人成りした理由
私は夫と個人事業を営んでいましたが、オンライン秘書の売上が上がってきたことをきっかけに法人成り(株式会社を設立)しました。
夫婦で株式会社を設立した一番の理由としては個人事業より「税金が安くなる」からです。
税金が十分に納められるほど収入があれば良いのですが、残念ながらまだそこまで到達していません。
収入が増えて税金と社会保険料が上がってしまうと、売上が増えるのに手取りが減ってしまうという微妙な分岐点に来てしまいました。
そのことに気づいたのが9月、あと2か月もすれば確定申告の時期です。
慌ててシミュレーションをし、10月に父の知り合いの税理士さんに質問させてもらい、11月2日には株式会社を設立しました。
2つ目の理由は「株式会社を作ってみたかったから」です。
夫を個人事業主、代表ではなく、「代表取締役社長」にしたかった!!と言うより「社長夫人」になってみたかった(笑)
個人事業ではなく株式会社として会社を運営し、社会的信用・地位を築いてみたい。
まぁカッコいいなって憧れがあったんです。
株式の方が社会的信用が上がるって聞きますし、そんな理由からいつか株式会社にと言う思いがありました。
夫婦で法人成りするメリット
税金が高くなり、収入が増える前より手取りが減ってしまうかも知れない!そんな理由で夫婦で株式会社を設立することになったわけですが、調べていくと他にも夫婦で株式会社を作るメリットがありました。
夫婦で法人成りすると節税になる
個人事業でも青色申告していれば妻を青色専従者として、給与を経費にすることは出来ますが、配偶者控除との併用ができなくなります。
株式会社の場合、それぞれの給与から給与控除でき、更に妻が夫の扶養に入っている場合は配偶者控除も出来るので、税金を抑えることができます。
もちろん給与は全額経費です。
ここでは詳しい計算は省略しますが、我が家の場合は個人事業より株式会社にした方がお得でした。
夫婦で法人成りすれば社会保険料を削減できる
個人事業の場合、夫婦それぞれが国民年金・健康保険に加入する必要があります。
夫婦で株式会社を作れば、役員や社員として自分たちの報酬(給料)を決めることができ、支払うべき社会保険料をある程度は調整することができます。
また、妻や子供を夫の扶養に入れることが出来るので、トータルで社会保険料を削減することができました。
【扶養に入れる条件の記事】
夫婦で法人成りすると経費の幅が広がる
個人事業では仕事に使う分と家事消費(プライベートで使用する分)を按分していましたが、株式会社では事業に関わるものは経費に計上することが出来ます。
会社名義で車を購入したり、住宅を借り上げたり。。。
会議費や出張手当を出すこともできるので、給与がそれほど多くなくても個人事業主よりも手取が増えたように感じています。
自営業では夫婦で食事をしながら仕事の話をしても会議費にはなりませんが、株式会社では役員同士が例え家族であっても仕事の話をしていれば、それは会議費として計上することが出来ます。
もちろん議事録などを残しておく必要はありますが、個人事業よりも経費の幅が広がりプライベートでの支出が減る傾向にあります。
夫婦で法人成りしたデメリット
夫婦で法人成りするにはメリットだけではなくデメリットも考慮しておかなくてはなりません。
我が家の場合、手続きはすべて私。
株式会社設立の手続きはもちろん、日々の経理から請求書発行、入出金管理、議事録の作成や出張手当申告書類、確定申告(法人税の申告まで!)などなど、夫のメインの仕事以外は全て私がやっています。
なので、私がめっちゃ忙しい。。。
拘束時間で言うと外に働きに出ている夫の方が断然長いですが、私は細々と頭を使う仕事が多くて結構大変です。
夫より明らかに私の方が得意だし、時間あるし、好きだから続いているんですけどね。
夫婦で株式会社を設立するとなると業務の割り振りが不明瞭なため、きちんと決めた方がスムーズに行くと思います。
そしてもう一つ。
我が家ではないのですが、経営方針や仕事のやり方について衝突することが増えるかも知れません。
いなみ商事には部門がいくつかあって私のメインである「オンライン秘書部門」と夫のメインである「建築コンサル部門」で明確に仕事が分かれていて、やっている内容も全く異なっています。
なので意見が食い違うとか衝突のしようがないですが、協力し合って会社を運営する場合は冷静に話し合わないと、家族なだけに甘えが出たり感情的になってしまうかも知れないので、注意しておきましょう。
この記事を読んで「よし!夫婦で株式会社を作るぞ!!」と思った方は次の記事に進んでくださいね。
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