夫婦で法人成り年末調整

夫婦で法人成り

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前回の記事「夫婦で法人成り初めての決算から確定申告まで1人で遂行」では決算(法人税の計算)を頑張りましたね。

 

会社を設立した時期によっては決算より先に年末調整が必要な方もいると思います。

記事の順序としては前後してしまいますが、やることは変わりませんので必要なところから読んでくださいね。

 

年末調整・年末年始の手続き

11月に入ると年末調整関係諸用紙在中と書かれた茶色い封筒が届きます。

これが届いたら

  • 源泉徴収票と法定調書合計表を税務署に提出
  • 給与支払報告書と総括表を市区町村に提出
  • 来年分の扶養移動届の記入&保管

の準備をします。

 

別記事で紹介しますが、給与や社会保険など数字を記入する場面がたくさん出てくるので「賃金台帳」を作っておくと便利です。

 

家族経営:給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

まずは簡単な「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」から済ませていきましょう。

この用紙は会社で保管するので、あまり必要性を感じないかも知れませんが、提出しているか否かで源泉徴収税額が異なってくるので、給与を払っている人全員に必ず記入してもらいましょう。

 

源泉徴収税額は「令和5年分 源泉徴収税額表」で確認できます。
用紙を提出している人は「甲」欄、提出していない人は「乙」欄を参照します。

用紙を提出しない場合は、年間103万円以下で年末調整・源泉徴収が不要な人でも源泉徴収額を納付しなければなりません。

 

扶養している人がいない場合は、最上段の自分の情報だけ記入します。

扶養している人(妻や子ども)がいる場合は中段以降の該当箇所にも記入します。

 

私の場合は、私は自分の情報のみ記入。
夫は自分の情報と、源泉控除対象配偶者の欄に妻、16歳未満の扶養親族の欄に子どもを記入しました。

 

家族経営:年末調整

どうせ個人でも確定申告するし、年末調整はしなくても良いのでは?と頭をよぎったのですが、年末調整は会社の義務です。

年末調整をしなかった場合は、「10年以下の懲役、もしくは200万円以下の罰金(併科も可)」という罰則もあるようなので家族経営でもちゃんと行いましょう。

 

まず個人の年末調整を行っていきます。これらの用紙は提出せず会社で保管しておきます。

 

年末調整の流れ(夫のみ)
  • STEP①
    給与所得者の保険料控除申告書
    生命保険料などを入力し、控除額(9万円)を算出しました。
  • STEP②
    給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
    ◆給与所得の基礎控除申告書◆に
    夫の収入&所得金額を記入して基礎控除額(48万円)を算出し、

    ◆給与所得者の配偶者控除等申告書◆に
    妻の収入&所得金額を記入して配偶者控除額(38万円)を算出しました。

  • STEP③
    給与所得に対する源泉徴収簿
    ●給料・手当等●
    総勘定元帳や賃金台帳等を参考に総支給金額・社会保険料等の控除額、算出税額などを記入していきます。

    算出された合計額を右の欄に写していきます。
    ①②で算出した控除額を記入し、差引課税給与所得金額及び算出所得税額を出し
    年末年税額(×102.1%)を計算し、本年度の所得税の過不足を算出しました。

 

家族経営:給与支払報告書

給与支払報告書(個人別明細書)

給与支払報告書(個人別明細書)は3枚複写になっていて、
1枚目を市区町村に提出
2枚目を税務署に提出
3枚目を給与受給者に渡します。

この書類もですが、毎回マイナンバーを調べるのが面倒です。。。

 

年末調整で出した金額を参考に

  • 種別(役員報酬・給与など)
  • 支払金額
  • 給与所得控除後の金額(調整控除後)
  • 所得控除の額の合計額
  • 源泉徴収税額
  • (源泉)控除対象配偶者の有無
  • 配偶者(特別)控除の額
  • 16歳未満扶養親族の数
  • 社会保険料等の金額
  • 生命保険料の控除額
  • 生命保険料の金額の内訳

などを記入して行きます。

STEP③給与所得に対する源泉徴収簿の右側の数字を転記して行けばOKです!

 

扶養親族の名前やマイナンバーも記入しました。

妻の給与支払報告書は報酬が少ないため源泉徴収額0円で扶養もないため簡単でした。

 

給与支払報告書(総括表)

給与支払報告書(総括表)は給与支払報告書(個人別明細書)の1枚目と共に市区町村に提出します。

必要事項を記入し、
●特別徴収(住民税を給与から差し引きする人)在職者
●普通徴収(住民税を給与から差し引きできない人)退職者・退職予定者/乙欄その他
の人数と合計数を記入して、

1月1日から1月31日までに(1/1現在従業員住所のある)市区町村に送付します。

送付先は同封の手引書に記載されています。

 

家族経営:法定調書合計表

最後に「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」を作成しましょう。

1給与所得の源泉徴収票合計表に必要事項を記入して(その他も必要か所があれば)、給与支払報告書(個人別明細書)の2枚目「給与所得の源泉徴収票」と共に1月1日から1月31日までに税務署に提出します。

法定調書は控えを返送してくれるので、切手を貼った返信用封筒を同封しましょう。

 

家族経営:給与支払報告/特別徴収にかかる給与所得者移動届出書

令和6年1月1日以降、退職や転職などの理由により給与の支払いを受けなくなった人が市区町村へ提出します。

私は関係ないのでスルーしました。

 

国税収納金整理資金(納付書)

3枚複写になっている振込用紙のような横長のもの(納付書)は手元にありますか?

「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書 領収済通知書」の年末調整による不足税額(または超課税額)に年末調整で算出した税額を記入し、銀行などで納付します。

 

家族経営:年末調整無料ソフト

夫婦2人なのでそんなに手続きは難しくないですし、流れを把握するためにも一度は手動でやってみても良いと思いますが、実は無料で使える年末調整ソフトがあり、家族経営で人数が少なければ全くお金がかからず利用することができるんです!!

 

年末調整控除申告書作成用ソフトウェア

国税庁が提供しているフリーソフトです。

従業員側が年末調整手続で提出する必要がある控除申告書を、質問に回答していくだけで作成することが可能です。

保険料などの控除証明書等のデータを利用することで、控除額を自動で計算することができます。

家族経営の場合は会社側の作業も従業員側の作業もどちらも自分でする必要があるので、極力簡単に済ませたいですね。

 

フリーウェイ給与計算

5名まで無料で利用でき、年末調整はもちろん、社員の給与計算や、勤怠管理もできます。

クラウドなのでソフトをインストールする手間もなく、法令の改正や税率の改定にも迅速に対応されます。

 

ハーモス年末調整

30人まで無料で利用でき、年末調整を行うために必要な各申告書の「作成」「収集」「管理」と、「給与計算システム連携用データ出力」ができる機能がついています。

ハーモスは勤怠管理・web給与明細・日報管理・稟議まで無料で使えると言う太っ腹な会社です。

 

ハーモスは30人まで無料なのが魅力的ですが、「年税額計算」や「源泉徴収票作成」「市区町村・税務署への書類の提出」はできません。年末調整を行うために必要な各申告書の「作成」になります。とあります。

Q&Aを見てみましたが、私が思い描いているような書類が出せるのかハッキリしませんでした。

 

フリーウェイは無料プランが5人までと制限がありますが、税金(源泉所得税や住民税)の計算、社会保険(健康保険、介護保険、雇用保険)、年末調整、支払調書の機能を使えます。とのことです。

出力帳簿一覧でも私の欲しい用紙(提出書類)が印刷できそうです。

 

私は今年は理解を深め記事を書くために手動で全て計算しましたが、次回はフリーウェイを使ってみようと思います。

 

 

年末調整は終わりましたか??
やっと本年の作業が全てが終了しましたね。
お疲れ様でした。

 

毎日の経理は順調ですか?
領収書をあまりためると後が大変ですよね。
私は月に1~2回 弥生会計 オンラインに入力するようにしています。

夫婦で株式会社を運営していてよく使う仕訳は決まっているので紹介します。

 

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